「遺品整理」には専門のプロがいる!その相場とサービスの内容は?

最近はメディアでも取り上げられるようになり、「遺品整理」という言葉を聞いたことがある方も少なくないと思います。
しかし、そもそも「遺品整理」とは何か?人生の中でそう何度も経験することもないため、遺品整理のことを深く考える人は少ないでしょう。
簡単に説明すると、「遺品整理」とは故人の残した品(遺品)を整理し、暮らしてきた家や部屋を片付けしきれいにすることをいいます。
また「遺品整理」=「心の整理」とも言われています。遺品整理は遺品が多ければ多いほど、整理をするのに時間も労力も費やします。
持ち家であれば、時間に捉われず自分たちのペースで作業を行うこともできますが、これが賃貸物件や借家だとそうはいきません。暮らしていた人が亡くなっても、部屋を明け渡せる状態まで片付けてきれいにしなければなりません。
そして当たり前ですが、その間の毎月の家賃は発生しますし、時間がかかればかかるほど遺族にとっては金銭面での負担も増えます。
また、持ち家は賃貸物件などに比べ、部屋数が多く広いため、必然的に遺品の量は多くなります。
1人の人生の長い時間過ごした家や部屋、思い出となる遺品は皆さんの想像をはるかに超える量です。
そして、遺品整理はどうしても故人との思い出が蘇り、遺品を手に取る度に悲しさや寂しさが溢れてしまい、精神的な面からも遺品整理を続けることができなくなる遺族もいらっしゃいます。
こういった色々な観点から見て、家族でできるところまでは家族でやり、残りはプロの遺品整理業者といった専門家に依頼することをおすすめします。
今回は、遺品整理の専門のプロに依頼した場合の費用の相場や、その作業内容をお伝えしていきます。


遺品整理業者に依頼した場合にかかる費用の相場

ここでは、遺品整理業者に依頼した際に発生する、費用の相場を間取り別にお伝えします。これはあくまでも目安となる料金ですので、参考としてご覧になってください。

また、遺品整理を行なう地域や環境など業者によって、費用が異なる可能性があるので、実際ご依頼される際には、必ず数件の業者から見積もりをとることをおすすめします。

 【間取り】  【作業人数】   【作業時間】     【費用相場】 

・1R・1K    1~2名     1~3時間     ¥40.000~100.000

・1DK・2DK    2~3名     2~4時間     ¥70.000~130.000

・1LDK~2DK   2~5名     2~6時間     ¥95.000~220.000

・2LDK       3~6名     3~8時間     ¥110.000~250.000

・3DK       3~7名     4~10時間    ¥150.000~300.000

・3LDK     4~8名     5~12時間     ¥185.000~420.000

・4LDK以上   4~10名     6~15時間     ¥260.000~


何故、遺品整理にかかる作業費用の幅が広いのか?

遺品整理の費用は基本的に、部屋の広さと部屋数、そして遺品の量によって変動します。

例えば、同じ1Rでも処分する荷物がトラック1台分と2台分とでは物量の差がありますので、費用は変わります。
その逆で2DKの部屋でも処分する量がすくなければ、それだけ作業人数や作業時間はかかりませんので、費用が安くすむ可能性があります。
ちなみに、3LDKの間取りでも1部屋だけの依頼だった場合は、1R・1Kと同じ料金が適用されることが多いので、見積もりを出してもらう時に業者に聞いてみるのも良いでしょう。
また、作業の状況や環境でも費用は異なってきます。
例えば、同じ5階建てのマンション同じ間取りだとしても、エレベーターがあるかないかで価格は変わる傾向にあります。
トラックが停められるスペースがあるか、駐車場から離れていないかでも価格は変動する傾向があります。
そういった観点からもどうしても作業費用の幅は広くなります。


遺品整理作業の料金に含まれる11の内容とその内訳

遺品整理の作業内容は多岐に渡りますが、その中でもあらかじめ基本料金に含まれている内容のものがあります。
料金に含まれる作業内容は、業者によって異なりますが、一般的に以下の内容が含まれていることが多いようです。


【基本料金に含まれている主な作業内容】

①作業する際に必要であれば近隣への挨拶

②必要な品と不用品を仕分けする

③不用品の回収と処分

④産業廃棄物、危険物、医療機器など一般ゴミとして回収できない不用品の回収と処分

⑤貴重品の捜索

⑥リサイクル可能な家電や家具、骨董品などの買取査定(査定額から作業費用を値引き)

⑦遺品梱包に使用する段ボールの用意

⑧梱包

⑨養生

⑩合同供養(写真や人形など)

⑪作業後の簡易清掃


主なオプション作業の内容と費用相場

遺品整理の専門業者には、予め含まれているサービス以外にもオプションサービスの依頼ができるところも多くあります。
追加料金はかかりますが、まとめて依頼することで時間や手間が省けるほか、結果的に費用を抑えられたりします。
また、オプション内容や費用は事業者によって異なるので、オプションに関しても依頼する前に見積もりをとってから判断しましょう。

①遺品の供養・お焚き上げの費用の相場

・合同供養・・・0円~10.000円

・自宅(現地)訪問供養・・・25.000円~70.000円

・お焚き上げ(段ボール1箱)・・・3.000円~15.000円

・お焚き上げ(神棚・位牌)・・・30.000円~50.000円

②ハウスクリーニングの費用の相場

ハウスクリーニングの費用はクリーニングを行う個所によって異なるので、こちらも事前に見積もりを取って確認してから依頼するようにしてください。

・1R・1K・・・15.000円~

・1DK~2DK・・・25.000円~

・2LDK~3DK・・・40.000円~

・3LDK~4DK・・・60.000円~

・4LDK以上・・・70.000円~要お見積り

・トイレ・・・6.000円~

・浴室・・・10.000円~

・キッチン・・・10.000円~

・エアコンクリーニング・・・8.000円~15.000円

③.車やバイクの廃車の手続き代行

車やバイクの廃車手続き代行から、まだ状態がいい車やバイクに関しては買取りもしてくれる業者もあります。

・車・自家用車・・・20.000円~

・バイク・・・10.000円~

⑤.特殊清掃の費用の相場

特殊清掃とは、孤独死や事件・事故などで遺体の発見が遅れたため、腐敗臭や体液などで部屋が汚れたりした場合、専門的な薬を用いて清掃を行うことをいいます。
また、ゴミ屋敷となった部屋に関しても、長年こびりついた汚れや臭い、害虫の発生がおきてることが多く、一般的な清掃では除去できないため、特殊清掃が必要になることが多くあります。
ここでは、特殊清掃の費用の相場を作業内容別にお伝えしています。

・床清掃・・・33.000円~

・消臭剤・除菌剤の散布・・・10.000円~

・浴室清掃・・・33.000円~

・汚れた畳の撤去(体液、血液付着など)・・・5.000円~/枚

・汚れた建具の撤去(体液、血液付着など)・・・5.000円~/枚

・汚物撤去・・・20.000円~

・害虫駆除・・・12.000円~

・オゾン脱臭・・・35.000円~/日

ここで紹介したのはあくまでも目安の費用です。
同じ作業内容でも特殊清掃業者によって相場は変動します。
また、一部屋だけなのか部屋全体なのか、汚れの状態でも費用は異なってきますので、特殊清掃を依頼するさいは数件の業者に相談し、見積書を出してもらって比較した方が良いでしょう。

⑥その他のオプション

・物置の撤去・・・15.000円~/1つ

・木の伐採・伐根・・・8.000円~/本

・エアコンの取り外し・・・5.000円~

以上、今回は「遺品整理」を専門のプロに依頼した場合の、費用の相場と作業内容の内訳などをお伝えしました。
遺品整理は時間的、体力的、精神的にも根気のいる作業です。
全ての作業を自分だけでやるのは容易ではありません。

できるところまでは自分で行い、その他は遺品整理の専門業者にお任せするのも良いかもしれません。

なお、遺品整理を行なっている業者でも個人で行っているのか、会社として行っているのかでは提供できるサービスが同じでも、その内容に差が出ることが多いといわれています。
依頼をするか、また見積もりをお願いするときには「株式会社」など明記されているかも、費用などを確認するときに併せて確認することをおすすめします。


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